ヨーロピアンオッズ（デシマルオッズ）の見方

アメリカ以外のブックメーカーサイトを使ったことがあれば、2.00や1.75、3.25のようなオッズを見たことがあるかもしれません。 これは誤植や表示ミスではありません。 ヨーロピアンオッズはデシマルオッズとしても知られています。 ベッティング初心者には最も学びやすい形式かもしれません。

ヨーロピアンオッズの仕組みを理解すれば、オッズ表の読み方や、他のオッズとの比較、予想配当の計算がずっと簡単になります。 このガイドでは、ヨーロピアンオッズとは何か、その仕組み、そして他のオッズ形式と何が違うのかをわかりやすく解説していきます。

ヨーロピアンオッズの歴史

ヨーロピアンオッズ、またはデシマルオッズは、20世紀後半からヨーロッパで主流の形式となり、従来のローカルで非公式なブックメーカーから、より標準化され規制されたマーケットへとベッティングが移行していったことが背景にあります。 もともとイギリスの競馬で使われていた分数オッズ形式（フラクショナルオッズ）の対面での賭けに適した仕組みに対して、デシマルオッズは、配当金をシンプルかつ分かりやすく表示できる形式です。

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、オンラインスポーツブックの普及とともに、デシマルオッズの人気も加速しました。 1つの数字で表されるデシマルオッズの形式は、オッズの比較や配当の計算をすぐに行えるため、デジタルプラットフォームとの相性が非常に良かったのです。 その後、デシマルオッズはヨーロッパを超えて、カナダ、オーストラリア、アジアの多くの地域、そして一部のアメリカのスポーツブックでも採用され、マネーラインオッズの代替として広まっていきました。

ヨーロピアンオッズとは

今ではヨーロピアンオッズは、世界中で最も広く使われているオッズの表記方法です。 例えば、1.75、2.00、3.10などの数字で表示され、これはその結果がどれくらい起こりやすいかに応じて変わります。

デシマルオッズの仕組み

簡単に言えば、デシマルオッズは賭けた1ドルあたりに戻ってくる合計金額を示しています。

たとえばオッズが2.50で、10ドルを賭けた場合、合計の払戻金は25ドルになります。 つまり、15ドルの利益に加えて、賭けた10ドルもしっかり戻ってきます。

数字を見れば、賭けが的中したときに受け取れる合計金額がわかります。 複雑な変換は必要ありません。 余分な計算も必要ないのです。

たとえば、テニスの試合にオッズ1.80で20ドルを賭けたとします。 払戻金を計算するには、賭け金にこのオッズの数字をかけるだけです：

20ドル × 1.80 = 36ドル

この場合、元の賭け金20ドルと利益の16ドルを合算した36ドルが戻ってきます。

こうしたことから、デシマルオッズは特に初心者に人気があるのです。 アメリカ式オッズや分数オッズと比べて、デシマルオッズは直感的で扱いやすいのが特徴です。 +150と–200がどう違うのかを覚える必要も、9/4が何を意味するのかを考える必要もありません。 表示されている数字にベット額をかけるだけです。

ヨーロピアンオッズでわかる勝率

ここが大事なポイントです：オッズが高ければ高いほど、その結果が起こる可能性は低いと、ブックメーカー側は考えています。

• たとえばオッズが1.50と表示されているチームは、有力候補と見なされています。 勝つ確率が高いため、払戻金は少なめになります。
• 逆に、オッズが3.00と表示されているチームはアンダードッグとみなされます。 勝つ可能性は低いですが、もし勝てばリターンは大きくなります。

実は、デシマルオッズはざっくりとした確率にも変換できます。 計算はとても簡単で、100をオッズで割るだけです：

• 2.00 → 100 ÷ 2.00 = 50%の確率
• 1.25 → 100 ÷ 1.25 = 80%の確率
• 4.00 → 100 ÷ 4.00 = 25%の確率

デシマルオッズを使えば、勝ったときにいくら戻ってくるかと、その結果がどれくらいの確率で起こるかの両方を簡単に読み取ることができます。

この形式が便利な理由

デシマルオッズは、ブックメーカーごとのオッズを比較するのがとても簡単です。 同じ結果に対するオッズでも、どちらの方がリターンが大きいかをすぐに見分けることができます。例えば、2.60と2.40があれば、2.60の方が明らかに高配当だとわかり、頭の中で計算や変換をする必要がありません。

デシマルオッズはパーレイにも最適で、各ベットのオッズを掛け合わせるだけで、合計の払戻オッズがすぐに計算できます。 つまり、分数オッズを何度も変換したり、マネーラインオッズをいちいち計算し直したりする必要がないのです。

それゆえに、デシマルオッズは世界中で広く使われているのです。 単体の試合に賭ける場合でも、複数の試合を組み合わせたパーレイを組む場合でも、デシマルオッズならリスク、リターン、バリューが一目でわかります。

ヨーロピアンオッズでの配当金の計算方法

払戻金を計算するには、賭け金にデシマルオッズを掛けるだけです。

• 賭け金 × オッズ ＝ 払戻金（賭け金を含む合計額）

例えば、テニス選手に40ドルを賭けていて、オッズが2.25の場合を考えてみましょう。 その場合の払戻金は：

40ドル × 2.25 = 合計90ドル

50ドルの利益に加え、元の40ドルの賭け金になります

とても分かりやすい仕組みです。

ヨーロピアンオッズは、常に利益だけでなく、賭け金を含めた合計の払戻金を示してくれます。 もし分数オッズやマネーラインオッズに慣れている方は、デシマルオッズの数字にはすでに賭け金が含まれていることを覚えておきましょう。

いくつか例をあげます：

• オッズ1.80に50ドルを賭けた場合 → 払戻金は90ドル
• オッズ2.00に100ドルを賭けた場合 → 払戻金は200ドル
• オッズ3.50に20ドルを賭けた場合 → 払戻金は70ドル

ヨーロピアンオッズと他フォーマットの比較

ベッティングオッズは、賭けを行う所によっていくつかの表示形式があります。 最も一般的なオッズの形式は、デシマル（ヨーロピアン）、分数（イギリス式）、アメリカン（マネーライン）です。 どの形式も基本的には同じ意味を表していますが、その表し方は大きく異なります。

最も大きな違いは、その数字が何を表しているかです。

• デシマルオッズは、賭け金を含めた合計の払戻金を示します。 デシマルオッズが2.50の場合、1ドルが合計2.50ドルになります。つまり、1.50ドルの利益と賭けた1ドルが戻ってくるということです。
• 分数オッズ（例えば3/1）は、利益のみを示しています。 つまり、3/1のオッズは1ドル賭けると3ドルの利益が得られ、その上で賭けた1ドルも返ってきます。
• アメリカンオッズは100ドルを基準にしています。 +200のオッズは、100ドル賭けると200ドルの利益が得られることを意味します（分数オッズの2/1と同じ意味です）。 -150のオッズは、100ドルの利益を得るために150ドルを賭ける必要があることを意味します。

デシマルオッズの方が簡単な理由

デシマルオッズは、一貫性があり拡張しやすいため、最も直感的だと考えられています。 この数字は常に、1ドル賭けたときの合計払戻金を示しており、計算も簡単です：賭け金 × オッズ ＝ 払戻金。 +110が何を意味するか覚えたり、分数の計算をする必要はありません。 異なるマーケットのオッズを簡単に比較でき、パーレイではデシマルオッズを掛け合わせるだけで計算できます。

よくある質問

ヨーロピアンオッズは固定オッズと同じですか？

必ずしも、そうとは限りません。 ヨーロピアンオッズは単にオッズの表示方法のひとつで、固定オッズ市場とライブ（ダイナミック）マーケットの両方で見ることができます。 固定オッズマーケットでは、賭けた時点でオッズが確定するため、その後オッズは変わりません。 ライブベッティングやその他のダイナミックマーケットでは、オッズはベットが成立する直前まで変動することがありますが、表示は同じデシマル形式のままです。

ヨーロピアンオッズでイーブンマネーとは何ですか？

2.00はヨーロピアンオッズでいう、イーブンマネーです。 賭け金が2倍になるので、100ドルの賭けで合計200ドルが戻ってきます。

デシマルオッズはライブベッティングでどのように扱われますか？

普段通りの使い方です。 ライブオッズは常に更新されますが、一度ベットするとその時のオッズが確定します。 支払いはあなたがクリックしたオッズに基づいて行われます。

デシマルオッズのベットは途中でキャッシュアウトできますか？

たいていの場合は可能ですが、キャッシュアウト機能を提供しているかどうかはスポーツブックによりますが、多くのサイトで対応していることが多いです。 キャッシュアウトの金額は、最初に確定したオッズではなく、現在のライブオッズを基に決まります。そのため、試合終了前に利益を確定させたり、損失を抑えたりすることができます。

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