賭け戦略

オッズってなに?

ギャンブラーだったら一度は考えたことがあるこの疑問:「オッズってなに?」「ベットや勝率にどう関係するの?」 しかも国によってベッティングオッズの表示方法が違うこともあり、わかりにくいと思った方も少なくないでしょう。 わかります!ややこしいんです! なので、本日は世界のどこにいても、何に賭けていても、オッズからあなたの勝率を導き出すことができる「オッズ攻略ガイド」を作りました。これで今日からより説得力を持ってベットできると思います。 まずは簡単なものから始めていきましょう:オッズとは「ある結果が出る可能性」を示します。 スポーツイベントに賭けたときに、それぞれのチームのオッズがスポーツブックのページ上に表示されています。 これらのオッズは、そのチームがその試合に勝利する可能性を示しており、 2つのチーム間のベッティングラインに関しては、オッズの高いチームがフェイバリット(お気に入り、人気者)、低いチームがアンダードッグ(負け犬)と呼ばれます。

ベッティングオッズ入門

ベッティングオッズは一見わかりにくいかもしれませんが、ギャンブルで成功するためには、オッズが何を表しているかを理解する必要があります。 ベッティングオッズを以下のように分解して解説していきます:

  • オッズとはなにか
  • オッズを実際のチャンス/確率に変換する方法
  • ベットする前の見込み勝利額計算方法
  • オッズが示すマージン(ブックメーカーの取り分、つまり賭けを行うためのコスト)とは

もし両チームのオッズが同じ数字の場合、または1:1の場合、両チームとも同じ勝率だということを意味します。 もしAチームのオッズが2:1の場合、Bチームが勝つ確率が2倍ある、ということになります。 もしAチームのオッズが10:1だった場合、チームBが勝つ確率が10倍あるということです。 ベッティングの経験が浅くても難しく考える必要はありません。むしろ思っているよりずっとシンプルです。 クラウトベットにはいくつかのオッズ形式がありますが、まずは最も理解しやすく、最も人気のあるデシマル式オッズに注目します。

オッズとはなにか

例えば、アレクサンダー・ズベレフがウィンブルドンでロジャー・フェデラーと対戦します。今までの両者の対戦成績は以下です: アレクサンダー・ズべレフ : 4勝 ロジャー・フェデラー :6勝 合計対戦数 : 10試合 つまり、彼らは今まで10試合戦って、フェデラーは6試合、ズべレフが4試合勝ちました。このベーシックな統計から以下のことが言えます: ロジャー・フェデラーは10分の6勝った。この結果から、フェデラーがアレクサンダー・ズベレフに勝つ確率は、平均60%ということになり、確率(pと示します)は0.6となります。 ズべレフは10分の4勝っているので、彼の勝率は40%で、確率(p)は0.4です。 0.4 + 0.6 = 1.0 →これはつまり確率(p)が1、つまり「確実」となります。 2選手のうち一人は確実に勝つんです、当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、これが実は重要なんです。 確率は「それが起こる可能性はどのくらいか」の答えだとすると、ベッティングオッズは「それが起こる頻度はどのくらいか」の答え、と言えます。 それでは、過去の対戦成績に基づいて、フェデラーとズベレフが次に対戦すると仮定した場合の確率を、オッズに換えてみましょう。

インプライドプロバビリティの重要性

インプライドプロバビリティ(訳すと、暗黙の確率という意味になります)は、スポーツベッティングを含むさまざまな取引において重要なパラメータです。 これは簡単にいうと、通常のオッズをパーセンテージに変換したものです。 しかし、ハウスエッジ(スポーツブック側の取り分)も考慮し、それを除外することで、そのイベントの「真のオッズ」がわかります。 サイドベット、マネーライン、アウトライト、合計など、あらゆる種類のオッズを、簡単な計算でインプライドプロバビリティに変換することができます。 インプライドプロバビリティを、コイントスを例にして説明します。 例えば、友人とコインを投げて出た面に賭けるとします。 裏か表に100円賭けて、当たったほうがそれぞれ同額のペイアウト(+100円)をもらう、という配当にしたとします。 コインが表を出すごとに、あなたは100円手にします。 裏が出る度に、友人が100円を手にします。 この場合、コインの両サイドのインプライドプロバビリティは200円分の100円(2分の1)または50%です。 最初に賭けた金額を、勝った金額に含めて200円の配当にします。 つまり、100円賭けるごとに200円の50%(100円)がもらえることが期待できる、そしてそのオッズは50/50となります。 これをスポーツベッティングに当てはめると、ハウスエッジというのは、あるイベントのインプライドプロバビリティが累積して100%を超えることを示します。 そして100%を超えた額が、ブックメーカーの見込み収益、となります。

オッズから実際の勝率を計算する方法

簡単な方程式を使って、スポーツブックのイベントでの確率やインプライドプロバビリティを導き出すことができます。 オッズを単純にパーセンテージに変換すればいいんです。方程式は以下です: プラスのオッズの場合:100÷(オッズ+100) / マイナスの場合:オッズ÷(オッズ-100) こちらの例を参考にしましょう: ニューヨークヤンキース(オッズ+120):100÷(120 + 100) = 0.4545 なので45% ロサンゼルスレイカーズ (オッズ-120):-110÷(-120 – 100) = 0.5 なので 50% この例からいうと、インプライドプロバビリティはロサンゼルスレイカーズ(50%)のほうが高いということになります。 同チームが過小評価されているとあなたが思う場合は、同チームに賭けるのは理にかなっているといえます。

ブックメーカーの取り分

スポーツベッティングでは、ハウスエッジはインプライドプロバビリティが増えて100%以上になることを意味します。 同時に、100%を超えた分はブックメーカーの取り分、つまり潜在的な利益となります。 アメフトの試合でポイントスプレッドが超えたときの例です: ダラス・カウボーイズ:-2.5 (1.85) ニューイングランド・ペイトリオッツ:+2.5 (1.85) -2.5のカウボーイズに110ドル賭けると、負けた場合の配当は0ドル、勝った場合の配当は203ドルとなります。 +2.5のペイトリオッツに110ドル賭けると、負けた場合の配当は0ドル、勝った場合の配当は203ドルになります。 起こりうる結果は2つあります。リスク額(賭け金)を全体のペイアウトで割って、インプライドプロバビリティを計算します。 ダラス・カウボーイズ:$110÷$203 = 0.541または54.1% ニューイングランド・ペイトリオッツ:$110÷$203 = 0.541または 54.1% この二つの結果を足すと、108.2%となります。 つまり、この二つのチームにベットした場合、100ドルを得るためには108.2ドル賭ける必要がある、ということになります。 この100%を超える超過分は、ベッティングの世界ではさまざまな名前で呼ばれています。 アメリカだと、Vig(ヴィグ)またはJuice(ジュース)と呼ばれ、イギリスだとMargin(マージン)と呼ばれます。 クラウドベットブログではこのトピックに特化して解説しているブログ:マージンとはもありますので併せてご確認ください! スポーツベッターの観点からは、資金を守りたいなら、あるいは少なくとも資金をさらに増やしたいなら、ブックメーカーが取っているヴィグやマージンの額を知り、それを理解することも極めて重要です。 上記の例では、8%は高額ですが、ブックメーカーによっては時にそれ以上の金額を取る場合もあります。

マージン(ベットにかかるコスト)を計算すること

2つの結果の確率を足すと1、つまり100%の確率となり、これは公平なマーケットに求められる基準でしょう。 コイントスも同じで、表と裏の確率はどちらも0.5、50%の確率、そして100%の確率でどちらかの結果になります。 友人とこれを賭けた場合には、ハウスエッジは存在しないので、 短期的には運が勝敗を左右しますが、長期的には大数の法則で平均化することができます。 ブックメーカーでベットする場合、ベットを受け付けるサービスの見返りとして利益を得る仕組みだということを理解する必要があります。 マージンやヴィグが高ければ高いほど、理論上のリターンは低くなり、マージンの大きさというのはブックメーカーによって大きく差があり、プレイヤーにはこれをあまり知られたくない、というのが現状です。 クラウドベットでは一般的にベッティングオッズのマージンは2%で、業界平均が10%なのに対し、かなり良心的なレートです。 いわずもがなですが、リターンが他のサイトに比べて8%いいということになるわけです。 マージンを計算するには、この式を使います。要するにオッズを確率に戻して合計するんです:

  • (1÷デシマル式オッズA) x 100 + (1÷デシマル式オッズB) x 100

オッズとパーセンテージ

勝率はこの2つのうちのどちらかで表示されます:確率もしくはオッズです。 ある事象が起こる「確率」とは、数回の試行でその事象が起こりえる回数の割合のことをいい、 0から1の間の数字で表現されます。 一方で、オッズは何かが「起こる確率」を、「起こらない確率」で割ったものです。 確率が0の場合は、オッズも0です。 確率が0から0.5の間だった場合、オッズは1.0より低くなります。 確率が0.5だと、オッズは1.0となります。 確率が0.5から1.0の間だと、オッズは1.0以上から無限に上がります。 例えば、確率が0.75のとき、オッズは75:25、3:1または3.0となります。 オッズが高い数字になったとき(例えば1,000,000:1)、確率は約1.0となります。 逆にオッズが小さい数字(1:1,000,000)のとき、確率は低くなり、0に近いということになります。

分数オッズの仕組み

分数オッズは主にヨーロッパ(英国、アイルランド含む)のスポーツベッティングマーケットで使われる形式です。 勝った場合の賞金が賭け金の何分の一かとして表示されるため、最も理解しやすい形式の一つでしょう。 同時に、分母にはベット額、分子には勝った場合の勝利金額を表しています。 例えば、1/1とオッズが表示されていた場合、10ドル賭けた場合のリターンは20ドルということがわかります。 オッズが5/1の試合に10ドル賭けると、勝った場合に得る金額は合計60ドルということになります。 分数オッズを計算するには以下のような方程式を使いましょう:

  • ((賭け金÷分母) x 分子) + 賭け金 = リターン額合計(上の例でいくと、(10 x 5) + 10 = 60という計算です)

デシマル式オッズの仕組み

デシマル式オッズは主に、ヨーロッパ、オーストラリア、カナダでよく見られます。 これは、賭けに勝った場合に得られる賞金の掛け算を表しています。 例えば、3.0のオッズのマーケットに賭けて、勝つとあなたの賭け金の3倍分返ってくる、ということです。 言い換えると、1ドル賭ければ3ドル返ってくるという意味です。 実際の例を出してみます。アイスホッケーの試合で、Aチームのオッズが8.0となっていました。 8.0のオッズに10ドル賭けて、勝った場合の配当は80ドル(そのうち10ドルはあなたの賭け金、残りの70ドルが賞金です)。 計算するには、こちらの方程式を使いましょう:

  • オッズ x 賭け金 = 配当 (さっきの例でいうと、8.0 x $10 = $80)

最終的な収益だけを計算する場合は、こちらの方程式:

  • (オッズ x 賭け金)- 賭け金 = 収益((8.0 x $10) – $10 = $70)

アメリカン(マネーライン)オッズの仕組み

アメリカンオッズまたはマネーラインオッズは、他のベットタイプとは少し異なります。 まず、オッズの最初に必ず(+)か(-)が付いています。 いずれも100単位で表示されています。 同額は+100で表され、賭け金1ドルにつき、勝った場合は1ドル得ることを示します。 アメリカのグリーンベイ・パッカーズに賭けたい場合はこれを知っておくとよいでしょう:

  • オッズの前の(+)は、100ドルベットで100ドル以上の配当が得られることを示します(ポジティブ・アメリカン・オッズと呼ばれます)。
  • オッズの前の(-)は、100ドルを得るために100ドル以上賭ける必要があることを示します(ネガティブアメリカンオッズと呼ばれます)。

オッズの種類と計算方法についてお話してきました。以上のことを理解しておけば、

  • 対戦成績からインプライドプロバビリティを計算することができる
  • 確率をデシマル式オッズに変換または、その逆もできる
  • デシマル式オッズからリターン額を計算できる
  • オッズからマージンを計算できる(ベットを行うためのコスト)
  • ブックメーカー間のマージンを比較でき、どのブックメーカーで一番収益を得ることができるかを知ることができる

スポーツベッティングにおけるオッズの重要性

オッズはあなたの資金に大きく影響するので、スポーツブックを選ぶ際には最重要項目のひとつ。 オッズがそこそこのオンラインスポーツベッティングプラットフォームを選ぶと、賭けをするたびにお金を無駄にすることになります。 想像してみましょう。Aチームのアメリカ式オッズ(マネーライン)が-200のサイトで10ドル賭けました。 勝つと、5ドルもらえます。 しかし、他のスポーツベッティングサイトを見てみると、同じ賭けでマネーラインが-175でした。この場合の勝利金は、6ドルです。 ベッティングオッズを正しく理解することで、自分の賭けたいイベントに一番良いオッズを探し出すことができ、勝利金を最大限に増やすことができます。

プラスとマイナスオッズの意味

2つのチーム間のベッティングラインの一部に、勝つと予想されるチーム(優勝候補)にはマイナスのオッズがつきます。 これは1ドルベットしても、ベットが勝った場合に得られる額が1ドル未満になることを意味します。 負けると予想されているチーム(アンダードッグ)がプラスのオッズになっています。 これは、1ドル賭けて、勝ったときに得られる額が1ドル以上、ということです。

+100と-100オッズの意味

+100のオッズは1:1、均等の勝率を意味します。 オッズが+100のチームに1ドル賭けるごとに、1ドルが支払われます。 具体的には、+100のオッズで$10のベットをした場合、勝てば$10がもらえます。 両チームが互角であれば、マネーラインのオッズは+100となる、というわけです。 逆に、-100のオッズを見たときには、これはマイナスオッズになっているほうがフェイバリット(人気チーム)ということになります。 マイナスの数字は、100ドル勝つためにはいくら賭ければいいか、というのを示しています。

ネガティブオッズに賭ける場合

ネガティブオッズは、人気のあるチームを意味します。 一般的に、有利なチームに賭けることは、プラスのオッズがついたチームに賭けた場合ほどベット額が大きくならないことを意味します。 例えば、+200のオッズのチームに100ドル賭けると、勝利金は200ドルであるのに対し、 -200のオッズのチームに賭けて100ドル得るためには、200ドル賭ける必要があります。

勝利金の計算方法

勝利予想金額を計算する前に、ポジティブマネーラインオッズとネガティブオッズに賭ける区別をする必要があります。 一般的なルールとして、この方式が使えます:

  • 勝利予想金 = 賭け金 x (オッズ÷100)

わかりやすい例をここに書きます:

  • $15を+120に賭ける
  • $15 x (120÷100) =
  • $15 x 1.2 = $18
  • 勝利予想金額 = $18
  • 予想される配当金 = 勝利予想額 + 賭け金 = $18 + $15 = $33

ネガティブマネーラインオッズの場合も、同じ方式を使って計算できます:

  • $10を-150に賭ける
  • $10 ÷ (150÷100) =
  • $10 ÷ 1.5 = $6.66
  • 勝利予想金額 = $6.66
  • 予想される配当金 = 勝利予想額 + 賭け金 = $6.66 + $10 = $16.66

結論

スポーツベッティングの世界に足を踏み入れるなら、スプレッドベット、パーレイベット(アキュムレーター)、プロップベットなど、あらゆる種類のオッズを理解することが重要です。 一般的なオッズ形式(デシマル式、分数、アメリカン)を把握すれば、どのタイプのオッズに従ったとしても、ブックメーカーが常に若干有利であることに気づくでしょう。 これは、プレーするために支払わなければならない対価、つまり、そのブックメーカーがとらなければならないリスクにかかるコストと見ることができます。 これを常に頭の片隅においてベッティングをすると、より戦略的で安定的な楽しさを見出すことができると思います。 知恵を絞って、数字に集中して、資金を増やす。これがオンラインベッティングのすべてです。 それではみなさん、よいベッティングを。

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